1人の先輩。

中学時代に出会った一個上の先輩。
いつの間にかJrになり、全校生徒から一目置かれる存在へ...そして私達とは違う別世界へ行ってしまった...そんな彼ことを書こうと思う。


初めて私が先輩に出会ったのは中1の秋。


私が後期に入った委員会で2年生ながら委員長に負けじと委員会活動に積極的で目立っていたのがあの先輩だった。
背も低く無く、運動部に入っていて運動神経も悪くない、いつでもニコニコしていてとても明るく友達も沢山いる人だと一緒に居た友達が教えてくれた。

そして私は、その日からその先輩を一目置くようになった。


そうこうしているうちに半年が過ぎ、私は2年にそして先輩は3年になり、狙っていた訳では無いが、また先輩と同じ委員になった私はウキウキして委員会へと向かった。

先輩はその日行われた委員会で積極的に発言し、委員長となった。
委員長となれば委員会が開かれる時、黒板の前に立ち、話を進めていく。となれば、自然に先輩の顔を拝めることが出来る。なんて私にとっていいことなんだ!と思ったが...副委員長になった3年の女の先輩と先輩は以前からやけに親しげで、一部の人達からは付き合ってるのではないかと言われていた。
副委員長も委員長と一緒に黒板の前に立ち話を進めていくことになっていた。私は見ていられなかった...。

そんな私へ友達から一つの話をされた。
先輩はやはりあの副委員長の女の先輩と以前から付き合っていたこと。そしてその女の先輩とは幼稚園の時から一緒でずっと両思いだったこと。
なーんだ笑...と私は思った。

あんな笑顔を振り撒かれたら誰だって好きになってしまうと。


そんな話を友達から聞いた数日後、先輩がジャニーズのオーディションを受けていて実は受かっていてJrとなっていた。と学校中に瞬く間に噂が広まった。

噂の元は私の同級生達があるアイドル雑誌のJrが紹介されてるコーナーで先輩の写真を見つけたことだった。


私はある意味ホットした。
先輩達は破局したのだと思ったのだ。


しかし、現実は違っていた。
逆に隠れてコソコソと付き合うようになっていたのだ。私は付き合っているのなら堂々としていて欲しいと言う考えの人間だったので当時はイラッとした。


現在でも、先輩はJrだが未だに変わらず付き合ってる。


今の私から何かを言うとしたら...



何があっても2人で幸せになって欲しい。